4 終焉(しゅうえん)?寂光・・・終焉(しゅうえん)?前回の日記は、テーマが「美しい国?」だったので、内容とのギャップに不愉快に感じた方も多かった・・・のだろうか。 ・・・ゴメンなさい。 と素直に謝ってしまう・・・根性のない私。 でも。 何か・・・最近。 世間が、すこおし変な感じがする。 「清廉潔白(せいれんけっぱく)」、 なんてモンを求め過ぎていないか?・・・他人にだけ。 そうして。 「秩序や安定」ばかり気にしている。 「ライブドア」に始まって・・・。 「ホテルニューオータニ」系の不動産会社「テーオーシー」に買収を仕掛けた「ダヴィンチ・アドバイザーズ」。 「ブルドックソース」に買収を仕掛けた「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラジック・ファンド」。 敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けた「ファンド」は、 ・・・みんな失敗に終わっている。 そうして。 「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラジック・ファンド」なんて、 「グリーンメーラー(乱用的買収者)」って「お墨付き」まで貰ってしまった。 ・・・東京高裁から。 米国では。 「ウォールストリート・ジャーナル」を発行する「ダウ・ジョーンズ」が、 メディア王「ルパート・マードック」率いる「ニューズ・コーポレーション」に買収されようとしている。 別に・・・私は。 「アメ公の年金資金なんかを原資にした「ファンド」に日本企業を買っとくれ」 なんて思っちゃいない。 今、世界では。 日本国と中華人民共和国だけが、 「ユダヤ系資本」の毒牙(どくが)に染まっていない。 なんて無茶苦茶な「説」を、 ・・・マトモに信じている節(ふし)さえある。 既に・・・大韓民国は犯(や)られちゃったなんて・・・。 それに。 「外資」の怖さも ・・・ナントナク判る。 戦後処理の関係で、 日本国の石油元売会社は、 み~んな米国系なんて「外資」が半分以上入っている。 随分前のことだが・・・。 「三菱石油」だったかな? 総資本金の50%強を保有する「外資」が、 急に全株式を放出する・・・って発表した。 日本国は大混乱になり・・・。 結局。 大慌てで「三菱グループ」が一致協力し買い取った。 なんて・・・ニュースを見てから、 「アメ公なんか金輪際(こんりんざい)信用できねえ!」 って思っている。 それに。 ASEAN(東南アジア諸国連合)経済発展の牽引車「タイ王国」。 1997年5月。 イキナリ「ヘッジファンド」が、タイ王国の通貨「バーツ」の「売り浴びせ」を仕掛けた。 タイ中央銀行は、必死に自国通貨を買い支えるべく奮闘したのだが ・・・果たせなかった。 こうして。 24.5B(バーツ)/$(ドル)の為替相場が、 半年後には、56B/$台を記録する 半年で・・・通貨価値が半分になった。 何の落ち度も無い一国の経済が、 一企業の『私欲』のために、ボロボロにされてしまった。 この後、暫くの間、「タイ王国」の経済政策は、「IMF(国際通貨基金)」の管理下に置かれることになる。 これが。 マレーシア、香港、フィリピン、インドネシア、大韓民国・・・。 次々と東南・東アジア諸国に飛び火していく。 「アジア金融危機」である。 特に「大韓民国」なんて・・・。 「大韓民国に経済危機の怖れあり」って ・・・欧米の金融機関は、 「大韓民国」企業に拠出していた資金を、 ゼ~ンブ引き上げてしまった・・・一遍に。 そこで。 1997年末「大韓民国」は、 「デフォルト(債務不履行)=破産」寸前まで追い込まれてしまう。 そうして。 「IMF(国際通貨基金)」基金拠出国(一般的に先進国とされる)でありながら、 「初めてIMFから金を借りた国」と云う『烙印』を押されることになる。 そんな中。 欧米なんて『ケトウ』は、 テメエらが勝手に資金を引き上げたセイで、打っ壊れた韓国経済を、 日本国に再生するよう強く求めた。 バブル崩壊後、漸く回復傾向にあった日本国は、 「ODA(政府開発援助)」なんて名目で、 合計300億ドル規模の「資金支援」を行うことになる。 こうして。 1998年に日本国は、 遂に「実質マイナス成長」に転じることになる。 以後、長く続いた日本のデフレの要因の一つとして、 この「アジア金融危機」を一因としてあげる経済学者も多い・・・らしい。 こうして。 「アジア金融危機」や「韓国経済」を 身を削って、 救った日本国であるが・・・。 「大韓民国」では、 「IMF(国際通貨基金)」が韓国の経済に介入し、 「現代グループ」なんて・・・財閥解体が行われる。 そんな財閥解体後に入ってきたのは、 ぜ~んぶ欧米の「外資」である。 こうして。 大韓民国の殆どの企業は、 み~んな『ケトウ』に乗っ取られてしまった。 ・・・日本国は、金だけ出して「蚊帳の外」・・・何時ものことだが。 このように。 欧米『ケトウ』の厭らしさは、 充分に理解している心算ではある。 でも。 しかし、「でも」なのである。 前述した「ダウ・ジョーンズ社」は、「バンクロフト家」なんて一族に1世紀に渡って支配されてきた。 今回の買収劇でも。 「バンクロフト家」一族が2つに割れ、 「買収金額を上げれば売る」なんて、 「一族の馬鹿ども」を協力させ、 買収に成功した・・・らしい。 「テーオーシー」は、所有する「ホテルニューオータニ」『創業家』が、『株の取りまとめ』に奔走(ほんそう)した。 「ブルドックソース」も『創業家』が『株の取りまとめ』に成功した。 「敵対的買収」を 成功させるのも、 失敗させるのも、 何で・・・『創業家』なんだ? 何の落ち度も無かった「タイ王国」じゃなし・・・。 『ケトウ』の「ファンド」なんかに付狙われるのは、 資本価値以上の不動産を有効に活用してこなかった、 『創業家』に偏った経営方針に問題があるんじゃないのか! 買収を阻止したと云っても、 「ブルドックソース」は、「何の意味も無い21億円もの対価」を「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラジック・ファンド」に支払うため「赤字決算」になる。 『有能ではない創業家』の馬鹿な経営能力のセイで、多額の資金が『外資』に流れ、 所詮守られるのは、 『有能ではない創業家』の経営権だけじゃないか。 そうして。 例え買収されたとしても、 「バンクロフト家」一族なんて・・・ 「莫大な金」を手にすることになる。 『王侯将相(おうこうしょうそう)いずくんぞ種(しゅ)あらんや』 秦代末期の人「陳勝」の言葉である。 裁判所を含め、 二世議員ばかりの日本国政府は、 『創業家』なんて「既得権益者を守る」ことに忙しいらしい。 そうして。 何故か「小金持ちの庶民」さえ・・・ 『創業家』を守ろうとする。 『創業家』なんて「既得権益者」の贅沢や傲慢には何も言えず、 『新参者(しんざんもの)』の贅沢や傲慢には眼の色を変えて激怒する。 ・・・マスコミュニケーションや国民。 「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」の観過ぎじゃないか? 「知略の限りを尽くして成り上がろうとする者たち」 「己の無能さに気付きもせず惰眠や贅沢を貪る創業家」 ホントに守らなければならないのは、 ドッチの「権利」なんだろう。 『葵の御紋』ばかり有難がっている国に、 果たして未来なんて在るのだろうか? ジャンル別一覧
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