671679 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

4 終焉(しゅうえん)?

 寂光・・・終焉(しゅうえん)?

 前回の日記は、テーマが「美しい国?」だったので、内容とのギャップに不愉快に感じた方も多かった・・・のだろうか。
 ・・・ゴメンなさい
 と素直に謝ってしまう・・・根性のない私

 でも
 何か・・・最近。
 世間が、すこおし変な感じがする

 「清廉潔白(せいれんけっぱく)」
 なんてモンを求め過ぎていないか?・・・他人にだけ
 そうして。
 「秩序や安定」ばかり気にしている

 「ライブドア」に始まって・・・。
 「ホテルニューオータニ」系の不動産会社「テーオーシー」に買収を仕掛けた「ダヴィンチ・アドバイザーズ」
 「ブルドックソース」に買収を仕掛けた「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラジック・ファンド」
 敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けた「ファンド」は、
 ・・・みんな失敗に終わっている
 そうして。
 「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラジック・ファンド」なんて、
 「グリーンメーラー(乱用的買収者)」って「お墨付き」まで貰ってしまった。
 ・・・東京高裁から

 米国では。
 「ウォールストリート・ジャーナル」を発行する「ダウ・ジョーンズ」が、
 メディア王「ルパート・マードック」率いる「ニューズ・コーポレーション」に買収されようとしている。

 別に・・・私は。
 「アメ公の年金資金なんかを原資にした「ファンド」に日本企業を買っとくれ」
 なんて思っちゃいない

 今、世界では。
 日本国と中華人民共和国だけが、
 「ユダヤ系資本」の毒牙(どくが)に染まっていない
 なんて無茶苦茶な「説」を、
 ・・・マトモに信じている節(ふし)さえある
 既に・・・大韓民国は犯(や)られちゃったなんて・・・。

 それに。
 「外資」の怖さ
 ・・・ナントナク判る

 戦後処理の関係で、
 日本国の石油元売会社は、
 み~んな米国系なんて「外資」が半分以上入っている

 随分前のことだが・・・。
 「三菱石油」だったかな?
 総資本金の50%強を保有する「外資」が、
 急に全株式を放出する・・・って発表した。
 日本国は大混乱になり・・・。
 結局。
 大慌てで「三菱グループ」が一致協力し買い取った
 なんて・・・ニュースを見てから、
 「アメ公なんか金輪際(こんりんざい)信用できねえ!」
 って思っている。

 それに。
 ASEAN(東南アジア諸国連合)経済発展の牽引車「タイ王国」
 1997年5月
 イキナリ「ヘッジファンド」が、タイ王国の通貨「バーツ」の「売り浴びせ」を仕掛けた。
 タイ中央銀行は、必死に自国通貨を買い支えるべく奮闘したのだが
・・・果たせなかった
 こうして。
 24.5B(バーツ)/$(ドル)の為替相場が、
 半年後には、56B/$台を記録する
 半年で・・・通貨価値が半分になった
 何の落ち度も無い一国の経済が、
 一企業の『私欲』のために、ボロボロにされてしまった
 この後、暫くの間、「タイ王国」の経済政策は、「IMF(国際通貨基金)」の管理下に置かれることになる

 これが。
 マレーシア、香港、フィリピン、インドネシア、大韓民国・・・。
 次々と東南・東アジア諸国に飛び火していく
 「アジア金融危機」である。

 特に「大韓民国」なんて・・・。
 「大韓民国に経済危機の怖れあり」って
 ・・・欧米の金融機関は、
 「大韓民国」企業に拠出していた資金を、
 ゼ~ンブ引き上げてしまった・・・一遍に
 そこで。
 1997年末「大韓民国」は、
 「デフォルト(債務不履行)=破産」寸前まで追い込まれてしまう
 そうして。
 「IMF(国際通貨基金)」基金拠出国(一般的に先進国とされる)でありながら
 「初めてIMFから金を借りた国」と云う『烙印』を押されることになる。

 そんな中。
 欧米なんて『ケトウ』は、
 テメエらが勝手に資金を引き上げたセイで、打っ壊れた韓国経済を、
 日本国に再生するよう強く求めた

 バブル崩壊後、漸く回復傾向にあった日本国は、
 「ODA(政府開発援助)」なんて名目で、
 合計300億ドル規模の「資金支援」を行うことになる
 こうして。
 1998年に日本国は、
 遂に「実質マイナス成長」に転じることになる。
 以後、長く続いた日本のデフレの要因の一つとして、
 この「アジア金融危機」を一因としてあげる経済学者も多い・・・らしい

 こうして。
 「アジア金融危機」や「韓国経済」
 身を削って
 救った日本国であるが・・・

 「大韓民国」では、
 「IMF(国際通貨基金)」が韓国の経済に介入し、
 「現代グループ」なんて・・・財閥解体が行われる。
 そんな財閥解体後に入ってきたのは、
 ぜ~んぶ欧米の「外資」である。
 こうして。
 大韓民国の殆どの企業は、
 み~んな『ケトウ』に乗っ取られてしまった
 ・・・日本国は、金だけ出して「蚊帳の外」・・・何時ものことだが

 このように。
 欧米『ケトウ』の厭らしさは、
 充分に理解している心算ではある

 でも
 しかし、「でも」なのである

 前述した「ダウ・ジョーンズ社」は、「バンクロフト家」なんて一族1世紀に渡って支配されてきた
 今回の買収劇でも。
 「バンクロフト家」一族が2つに割れ、
 「買収金額を上げれば売る」なんて、
 「一族の馬鹿ども」を協力させ
 買収に成功した・・・らしい。

 「テーオーシー」は、所有する「ホテルニューオータニ」『創業家』が、『株の取りまとめ』に奔走(ほんそう)した。
 「ブルドックソース」『創業家』が『株の取りまとめ』に成功した。

 「敵対的買収」
 成功させるのも、
 失敗させるのも、
 何で・・・『創業家』なんだ?

 何の落ち度も無かった「タイ王国」じゃなし・・・
 『ケトウ』の「ファンド」なんかに付狙われるのは、
 資本価値以上の不動産有効に活用してこなかった
 『創業家』に偏った経営方針に問題があるんじゃないのか!

 買収を阻止したと云っても、
 「ブルドックソース」は、「何の意味も無い21億円もの対価」を「スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラジック・ファンド」に支払うため「赤字決算」になる。
 『有能ではない創業家』馬鹿な経営能力のセイで、多額の資金が『外資』に流れ
 所詮守られるのは、
 『有能ではない創業家』の経営権だけじゃないか。

 そうして。
 例え買収されたとしても、
 「バンクロフト家」一族なんて・・・
 「莫大な金」を手にすることになる

 『王侯将相(おうこうしょうそう)いずくんぞ種(しゅ)あらんや』
 秦代末期の人「陳勝」の言葉である。
 
 裁判所を含め、
 二世議員ばかりの日本国政府は、
 『創業家』なんて「既得権益者を守る」ことに忙しいらしい
 そうして。
 何故か「小金持ちの庶民」さえ・・・
 『創業家』を守ろうとする。

 『創業家』なんて「既得権益者」の贅沢や傲慢には何も言えず
 『新参者(しんざんもの)』の贅沢や傲慢には眼の色を変えて激怒する
 ・・・マスコミュニケーションや国民

 「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」の観過ぎじゃないか?

 「知略の限りを尽くして成り上がろうとする者たち」
 「己の無能さに気付きもせず惰眠や贅沢を貪る創業家」
 ホントに守らなければならないのは、
 ドッチの「権利」なんだろう

 『葵の御紋』ばかり有難がっている国に、
 果たして未来なんて在るのだろうか?


© Rakuten Group, Inc.